みんさんこんにちは、しばです。
2018年の今年、日本不整脈心電学会が主催する心電図検定が第4回を迎えました。
心電図に興味のある人なら誰でも受験できるとあって、受験者数も年々増えているようです。
私は、2016年に始めて心電図検定3級を受検しました。
その時は、たしか心電図検定が始まってから2回目の試験だったと思います。
まだ始まったばかりの試験なので、おそらく問題もそんなに難しくないだろうというよこしまな心も少しありました(笑)
今となっては、普段あまり勉強することの無い心電図を勉強するきっかけとなり、良かったと思っています。
初めて心電図検定を受けたときの感想と、問題を解いてみての対策を紹介していきたいと思います。
目次
初めて心電図検定を受けてみて
意外と緊張する
心電図検定は、職種関係なく受験できるのが特徴的な試験です。
医師・看護師・臨床検査技師、その他、医療従事者でなくても心電図に興味があれば誰でも受験することができます。
そのため、受験者数が多いのも特徴の一つです。
会場で試験開始までの時間、大半の方は参考書などを見てギリギリまで勉強されていました。
そんな中、私は参考書などを何も持っていかなかったので、特にやることも無くボーっとしていました。
周りの人たちが勉強している中、ただボーっとしている。
「え、やばい?」
という気持ちが嫌でも出てきます(笑)
周りの雰囲気に飲まれてか、やはり少し緊張はしました。
幸い、趣味で受けただけの試験なので、最悪落ちても支障は無かったのでリラックスして受けることはできました。
国家試験みたいに、落ちたら人生が変わるかもしれない試験とは違うので、最悪「落ちてもいいや」くらいの気持ちでいくと、あまり緊張せずにいいかもしれません。
時間が全然足りない
一番印象的だったのが、とにかく時間が足りない!
初めての試験だったので、問題が難問出るのかすら分かっていない状態で試験を受けてしまいました。
当日、配られた試験問題を見ると、なんと50問!
ビックリしました!
試験時間が90分なので、1問あたり約2分で解いていかないと最後まで解けない計算です。
1問2分って、普段心電図波形を見慣れていない人にとってはだいぶキビシイ!
心電図を勉強するときみたいに、波形一つ一つを丁寧に読んでいたのでは間に合いません。
少しでも分からない問題があったらとりあえず飛ばしておいて、後で戻ってきて悩むようにしました。
その方法で、なんとか全ての問題に目を通すことができました。
心電図に慣れ親しんでいる方にとっては、90分という時間は少し長いくらいに感じるかもしれません。
心電図波形が小さい
これも、初めて心電図検定を受けた時にビックリしたことの一つです。
試験勉強をしている時、公式問題集の心電図波形が小さくて見にくいなぁと思っていました。
本番はきっと見やすい大きさで出してくれるだろうと思っていましたが、本番で使用されている心電図波形も公式問題集と同じくらい小さいものでした!
試験問題を作ってくれた方には申し訳ないですが、本当に見づらい!
P派なんて小さすぎて下手したら見えない…。
一応、安くないお金を払って受験しているので、もう少し何とかならないものかと思ってしまいました…。
これは、試験回数が進んでいく中で、どうにか改善されることを望みます。
バッジの評判がいい
心電図検定に合格すると、受験級に応じた色のバッジをもらうことができます。
私が心電図検定を受けた理由の一つに、「このバッジが欲しい」という理由もありました。
実際に手元に届いたものを見てみると、やっぱりいい!
さっそくネームプレートに付けました。
すると、病院内のいろんなところで「それ何のバッジ?」「かわいい」「どうやったらもらえるの?」などといった声をかけてもらうようになりました。
ハートの形をしていてかわいいんですよね。
良いデザインです。
「職種関係なく受験できますよ」と教えてあげると、「私も受けてみようかな」という方が多いです。
ぜひ皆さんも受けてみてください。
傾向と対策
基本的な問題が多い
心電図検定3級は、一番下のレベルということもあって、問題の内容自体はそこまで難しいものではありませんでした。
右脚ブロックや左脚ブロック、心房細動やⅠ度房室ブロックなど、基本的な問題が大半を占めています。
不整脈も、複雑な問題はなく、期外収縮など基本的なものを抑えておけば解ける内容でした。
心電図の基礎波形を一通り勉強できる教材を持っていれば、一冊しっかりとやり込めば問題なく解けると思います。
ただ、基礎問題とは言っても心電図に特化した試験なので、心電図を専門的に勉強することができる教材を選んだほうがいいです。
「病気がみえる」などにも心電図が一部載っていますが、それだけでは不十分です。
基礎的な内容の本でいいので、一冊全て心電図の内容が載っている本を選びましょう。
時間配分をしっかりとする
試験時間は90分です。
問題数は50問なので、1問あたり2分程度で解いていかなければいけない計算になります。
少し悩む問題が出た時、そこで何分も考え込んでしまうと、全ての問題に目を通す時間が無くなってしまう可能性もあります。
そこで、 悩む問題に当たった時は、とりあえずその問題は飛ばしておいて、全ての問題に目を通し終わった後に戻ってきて解くのがおススメです。
一問一問丁寧に見ていくのももちろんいいですが、最後まで解けなくなってしまってはもったいないです。
また、回答を見直している時間もないかもしれませんので、マークシートのマークは確実に行ってください。
試験が始まって問題を半分くらい解き終わったところで、意外とスラスラ解けているという感覚があったのですが、時計を見てみるとそんなに余裕がない事に気が付き、焦った記憶があります。
「分からない問題はとりあえず飛ばす」「とにかく最後までやりきる」「見直す時間はあまりない」、この3つがカギだと思います。
おススメの教材
心電図検定公式問題集&ガイド
心電図検定公式問題集です。
心電図検定本番を想定した問題形式で、選択肢式の回答と解説が載っています。
心電図波形も、本番で困らない様に慣れておくのに最適です。
解説は要点をついている分、心電図初心者の方には解説不足な印象がありますので、解説を見てもいまいち理解できない問題があった時のために、別に専用の参考書を用意しておくことをおススメします。
問題のレベルが級別で示されていますが、本番は示されている級よりやや難しかった印象があります(2級想定問題が3級の試験で出題される感じ)。
初版は回答に間違いが何問かありましたが、改定を重ねて改善されているかもしれません(改定版は購入していないのでわかりません)。
初版より問題も何問か追加されています。
心電図の読み方パーフェクトマニュアル
心電図検定を受けるにあたり、参考書を一冊購入しようと決めて買ったのがこちらです。
見開き一ページに心電図波形が大きく掲載されているのでとても見易いです。
右のページに心電図波形、左のページに詳しい解説というかたちです。
よほど専門的な症例でない限り、この本一冊で十分カバーできると思います。
最初の方には心電図の基礎的知識を学べるページもありますので、心電図の基礎から勉強したい方にもおススメです。
各心電図症例のページには「まとめ」として簡潔に症例の特長をまとめてあるので、短時間に見直したいときにもとても使いやすいです。
紙質は厚くてしっかりとしています。
心電図検定3級・2級はこれ一冊をしっかりとやり込めば対応できると思います。
まとめ
心電図検定はだれでも受けれるという特長を持つ面白い試験です。
なかなか自分の力を試せる場所がなかったという方も、職種の枠を超えて力試しができる場所です。
この場を利用して、職種の枠を超えた関係も築けるといいですね。
あと、ぜひ心電図検定に合格してかわいいバッジを手に入れましょう!
それでは、また!